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春季鉄研長期旅行記 第四話 北予から讃岐へ

いやはや、さすがに八月が近づくと暑さも増してきました。そういえば武蔵構内にあった練馬のアメダス(というか観測所)が移転するそうです。場所が変われば東京一の暑さだった練馬もそうでなくなるかも、とのことですが、実際どうなるもんでしょうか。いずれにせよ、東門横の芝生にあるのに「武蔵大学構内に1942年に設置された」などと解説した朝日新聞の所業を忘れてはいけません。当時は旧制武蔵高校、大学の欠片もありませんので念のため。

さて、この旅行記ももはや後半。今日は高松に向かわないといけません。道後温泉のユースを出発したのち、ガガーッと坂道を駆け下りて伊予鉄市内線に乗車、松山駅から南に向かいます・・・・・・え、あ、いや、間違えたわけじゃなくて、前回も言ったとおり、昨日乗った宇和海は内子線経由なので、予讃線海回りを経由しないのですな。どうせなら乗っておこうと思って行程に追加した次第。

というわけでキハ31型気動車の単行に乗って伊予大洲へ向かったのでした。
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春季鉄研長期旅行記in四国
~第四話 北予から讃岐へ~


4‐1.内子線リターンズ---------------------------------------


周遊券使用の今回では珍しく、というより特急がないのでやむを得ず普通列車で行った海回り、予想以上に景色のよいところでした。この日は若干曇り気味でしたが、日差しの強さは相も変わらず。到着した伊予大洲ですぐに反対側、内子線経由の宇和海に乗り換えてま松山にとんぼ返り。ちなみに今日も試作車TSEは宇和海で運用中。このあたりで気動車特急は基本宇和海しかないのでまあ妥当といえば妥当ですが。

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さて、ついにこいつに乗る時が来ました。「しおかぜ・いしづち」に使用される8000系。四国でも松山から高松までだけを走る電車特急のお出ましです。さすがに気動車特急と比べて圧倒的に長編成なこいつでひとまずむかうは今治なのですが・・・・・・

4‐2.予讃線特急の旅---------------------------------------

・・・・・・今治で降りたのは別に目的地があるとかではなく、時間に余裕がありちょうどいい場所にある都市だったので、昼食でも取ろうか、という志向の結果としてなのですが、しばらく歩き回った結果商店街はシャッターだらけでラーメン屋とかも大して見つからない、という残念な現実に遭遇、結局駅弁になりました。四十分の散歩の意味はなんだったのかと。ちなみに四国じゃ車内販売はほとんどないのでこういう形でしか弁当を買えないというのも現実。そしてふたたび特急に乗車。

で、次に降りるのは新居浜。こっちはまともな理由があってのこと。つまり
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こちらの四国鉄道文化館を見学するため。旅先にあるこういう博物館はできるだけ訪れることにしています。といってもこのくらいの規模の博物館なので、一時間程度しか時間を取っていませんが、たぶん十分でしょう。というわけで適当に歩き回ったり。にしても、土足禁止なのは新しいなぁ。

まあ時間を適当に潰して次の特急列車に三度乗車。ここからは高松までまっすぐです。途中「しおかぜ」部分が岡山に向かうため分離、以降十分ほど「いしづち」部分だけで高松に向かいます。ところで高松駅直前の車庫部分で遠くの対向線路に二両編成の電車特急の姿を見てつい笑ってしまったのですが、よくよく考えたら自分の乗る列車も同じ立場です。八両編成だったのに六両も岡山に持っていかれて二両編成です。シュールすぎ笑えない。気動車なら違和感ないのになぁ。


4‐3.高松にて待つ---------------------------------------

そんなこんなで高松到着。しかし集合時間まではまだかなりあります。ゆえに列車の写真でも撮影して暇つぶし。どうやらこの日はとんでもなくゆとりです。いいことです。
03 342こちらは121系、本来帯は青なのですが、この編成はちょうど僅かな国鉄時代に塗られていた赤帯に塗り替えられたもの。スカートがついているので往時とはまた印象が異なりますが、しかし当時の国鉄はなんでまた赤なんかにしたんでしょう。似合っているとは思いますが、キハ185でさえ地味な緑だったというのに。
03 349一方こちらはマリンライナーと6000系の並び。新造の6000系はわずかしか作らなかったというのに、そのあとになってほかのJRから113系だかを譲渡してもらっていることを考えると、JR四国の窮乏がうかがえます。の割には最近普通気動車の新車は妙に活発ですが、大丈夫でしょうか。


4‐4.讃岐の国の眠る気がなさそうな夜---------------------------------------

いろいろ撮っているうちにようやく集合時間。ともかく片原町の宿のほうに向かいます。歩きですが距離的に然程の問題ではなく・・・・・・どっちかというと多人数でぞろぞろ歩いているのが邪魔にならないか、部長として気になるところです。宿の位置がよくわからずひと悶着はありましたが無事到着。ホテル並みというかどう見ても普通のホテルなんですけど、ユースで大丈夫なんでしょうか。まあカードキーまでついてた秋田ほどではないんですけど。
で、ひとしきり部屋わけやらなんやらしてから各自夕食へ。一部は近所のスーパーに赴きましたが、多くは讃岐うどんを食べたいということでうどん屋を探しに商店街(デカい)へ。ぐるぐる半ば迷ったかのように動いた結果、調べるという初歩的な発想に至って普通のはなまるうどんで讃岐うどんを啜ります。うーん、おいしい。

で、帰りにスーパーで各自デザートやら夜食やらおよび大量の色物ドリンクを購入してユースに戻ります。で、深夜くらいまで最後の夜恒例行事が発生。いや、多人数で大富豪してただけですよ?

次回最終回!

武蔵高等学校中学校鉄道研究部