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春季鉄研長期旅行記 第二話 高知鉄道紀行

朝の円城寺口駅。
人気も無い単線高架駅というと新水前寺駅を思い出しますが、
あちらと比べても更に人気のない駅のホームで列車を待ちます。

二両編成の普通列車で目指すは伊野駅。
特に変哲もない地方有人駅ですが、数百メートルも歩けば
土佐電気鉄道の終点、伊野にたどり着きます。

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では伊野からふたたび高知市内へ戻ることとしましょうか。
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春季鉄研長期旅行記2012四国
~第二話 高知鉄道紀行~


2-1.土佐電に揺られて---------------------------------

十分ほど電車に揺られて着いた先ははりまや橋。桟橋方面にはここで乗り換えかと思いきや、直通で行ってくれるそうです。しかし桟橋方向のポイントが見えない、なぜだ!と思っていると列車はおもむろに高知駅方面に左折。更に渡り線で逆方向の線路に進入。そして運転手は踵を返して逆側の運転台に取り付き、電車は桟橋方面に走り出しました。なにそのアクロバット。

それで面倒な乗り換え無しやったー、と思っていたのですが、電車は終点桟橋通五丁目の一つ手前、桟橋車庫前が終点だったらしく降ろされてしまいました。まあどうせ桟橋通五丁目まで百メートルくらいしか無いんですけどね。というわけで歩いて桟橋通五丁目まで行き、ふたたび電車に乗って高知駅前に到着。
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でけぇ

2-2.Kuroshio Drive---------------------------------

高知駅の改札前に着くと、部員が数人集まっていました。どうやら自分と同じ特急で中村に向かう模様。列車が来るまで暇なので売店でアイスでも買いましょう。後輩に奢ったりしつつホームに上がり特急の自由席に乗り込みます。進行方向左側、海側に乗ったせいか日光が眩しく、朝が早かったこともあって眠気に襲われます。眠くなったら寝るのがポリシー。終点中村まで殆ど寝てました。

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中村からは普通列車で行き止まりの宿毛へ。中村~宿毛間の素晴らしい直線振り。山をトンネルでぶち抜き、丘を切り通しで突破し、平野に築堤を積みあげた見事な線形でした。案外距離は短く、あっというまに終点宿毛駅。南風チキンレース現場櫛形ホームの先にある階段を見るに、延伸とか絶対する気はなさそうです。しかし、仮にも終点だというのに奈半利と変わらずムダに広いロータリーがあるだけの駅前。そしてなぜかアクセスが良すぎる位置に電気屋。「地区一番の品揃え」だそうで。そもそも電気屋幾つあるんだこの地区。

そんな状況なので昼御飯にも困ったのですが、こちらはどうにかモスバーガーを見つけてテイクアウト。ついでに駅の売店(農家の直売所みたいなとこだった)でゆずジュースを見つけて飲む。

ここから何処かに行けるわけでもないので折り返しの列車で中村に戻ります。便利だね周遊券。

2-3.昨日は宇高、今日は高宇---------------------------------

中村で特急にふたたび乗って更に窪川まで戻ります。中村で待機して次の普通で窪川に戻る部員も多かったのですが、自分はやることもないので普通に特急で窪川へ。普通なのか特別なのか(どうでもいい)。

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往復ともにお世話になった南風号。アンパンマン列車だらけで普通の塗装にはなかなかめぐり逢えません。この車両もさり気なくラッピングされてるのは気にしてはいけない。しかし2000も登場からそれなりに時間が経ってるんですよね。今後が気になります。

中村で暇をつぶしていると、工員みたいな人たちがわらわらと出てきて貨車みたいな何かの入れ替え作業を開始。貨車みたいな何かっていうか、トロッコ列車なんですけどね。これから乗る予定の宇土線の気動車の後ろにくっつく「清流しまんと」の事。

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壁を木に取り替えてるのに記号類だけちゃんと転写してあるのが小憎らしい。こいつを前に立てて走らせるわけには行かないし、気動車で挟むほど客はいないので、着回しが必要なのですな。
そのうちに他の部員を乗せた普通列車も到着し、ようやく宇土線列車に乗り込む段に。しかしこれからが面倒なのです。長距離ローカル線である宇土線に特急列車なんぞ走っているはずもないので、普通列車(しかまさかのもオールロング)で二時間ほど山間を走ることになります。日南線を思い出しますが、今度は盲腸線ではないので戻ってこなくていいのが幸い。

2-4.四万十の向こう、宇和島へ---------------------------------

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そんな面倒な予土線ってもいいところはあります。四万十川の風景とかね。とはいえ、路線も半分を過ぎるとこの風景も見られなくなり、部員も一日の疲れが出てきたのかそれぞれ居眠りをはじめる始末。自分も寝てたけどね!

そのうちにようやく宇和島に到着。いやはや、遠かった。今日の宿泊地は宇和島なので、あとはYHに向かうだけですね。

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宇和島駅の構内には気動車用の給油設備と思しき機械が。高松駅などでは見たことがありませんから、基本は車庫で給油するものなのでしょう。松山まで行かないと大きな車庫はありませんし。

さて、その宇和島YHなのですが、山の上にあるという噂。更には夕食も途中で買って行かないといけません。宿の方に電話した所お湯は使えるそうなのでカップヌードルなぞ買ってタクシーに分乗することにしました。ただし一部歩いて行くことにした剛の者が数名。かなり大変だったそうです。車でもえらい急勾配を登っていったくらいなので仕方ないですね。

次の日は松山です!次回に続いてくれ!

武蔵高等学校中学校鉄道研究部