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鉄研中央通信九号 文化部予算折衝速報

2月7日午後3時半過ぎ、毎年恒例の予算折衝が開かれた。
予算折衝は武蔵学園で代表委員会から予算援助を受けている団体が限りある文化部予算の中でいかに予算を獲得できるかを争う。 鉄研はゲーム開始序盤からサブマリン戦法を展開。鉄研同盟部の将棋部も同様の作戦を実行した。
ゲーム開始時から槍玉に挙げられたのは昨年180%を通した気象部、文化部最大クラスの予算規模を誇る音楽部、大量の書籍を購入する金食い虫、民族文化部など。また、余りにも多くの飼育用品を要求する生物部、実験器具が多すぎる物理部なども削減対象となった。折衝開始から2時間が経過した5時半過ぎ、地学部が鉄研及び将棋部に対し宣戦布告。鉄研に対しては「鉄道ファンは図書館にもあるのだから不要」として同誌12ヶ月分のカットを求めてきた。鉄研側は鉄道ファンの必要性と歴史をアピールし(そもそも鉄道ファンの存在を否定することは鉄研の存在価値を否定することと同義であることに彼らは気づいていない)攻撃を回避。鉄道ファンの予算は一銭たりとも削られなかった。ただしあまりにも鬱陶しい地学部に嫌気が指した鉄研会計は予算申請当初から存在価値を疑問視されていたキロ28一両を自発的に削減、各部から高い評価を得た。
なお、各国から集中砲火を浴びていた民文だが、得意の話術でこれを克服。80近くある書籍のうち数冊を削ることで各国と和解するなどハイレベルな外交手腕を発揮した。
今年度よりジャグリングが部となったことから、近年の予算折衝における文化部全体予算が余りにも少なすぎることが表面化しつつある。対する運動部は文化部に対し一説では「一桁多い」とまで言われる高額の予算を獲得しており、格差、不公平感から文化部の危機感は一層高まっている。

 

2月8日 検閲・追加(Keisei.C)

武蔵高等学校中学校鉄道研究部